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グリフォンは、2009年8月10日に生まれました。
生後3日目に大きな犬が野良母猫から彼を盗もうとしましたが、幸運なことにグリフォンは無事でした。でもその夜、母親は納屋や犬から逃れて、安全な場所に彼女の仔猫たちを移動しようと決心しました。残念なことに、グリフォンにはすでに犬の臭いがついており、独りぼっちで後に残されてしまいました。
わたしたちは、母親がいなければ生き長らえる望みもないことを知っていましたから、1日中母親の帰りを待っていました。でも、母親はついに帰ってこなかったのです。そして、わたしには彼をそのままそこに残しておくことはできませんでした。
店に走り、ミルクと小さな哺乳瓶を買い、そして最初の数日間はかなり大変な日々でした。グリフォンは哺乳瓶を嫌がりませんでしたが、時々ミルクを肺に吸い込んでしまうので感染症になりはしないかととても心配でした。
獣医は抗生物質をくれましたが、あまり効いたようにも見えませんでした。
グリフォンは数十グラムしかなく、目はまだ固く閉じたままでした。できることは全てやっていたし、インターネットの資料も読みあさりましたが、それでも彼が死ぬかもしれないという恐怖に、1週間たっても名前すらつけることができませんでした。
ある夜、元夫と親友が「たぶん名無しで死にたくはないと思うよ」とわたしに言いました。そして、グリフォンという名はどうかと勧めてくれました。そして、それがそのまま彼の名になったのです。
間もなく日が週になり、グリフォンの目が開きました。わたしは大喜びしました。たとえ少しの間だけでも、グリフォンは世界を見ることができると思ったのです。でも、わたしの小さな男の子はあきらめませんでした。彼は毎週数十グラム大きくなり、数時間ごとにまるで空腹で死んでしまうかのように食べ続けました。
わたしには子供がいませんが、この経験はそれに匹敵するのではないかと想像できます。
そして、今日までずっとグリフォンを誇らしく思ってきました。
現在、グリフォンはわたしの元夫と暮らしていますが、そこは車で6時間もかかります。
彼はもうすでに仔猫ではなく、若いハンサムな紳士に成長しました。
わたしたちは今もウェブカメラを使ってチャットをしますが、それでも彼がいなくて本当に淋しく思います。グリフォンを残していくことは、都会に引っ越したときに一番つらかったことのひとつです。それでも、これからできるだけ彼に会いに行こうと思っています。